ー疑いないのは、かつてありえた党派性あるいは同一性がすでに壊れてしまっていることだ。同一性を求めようとする言葉自体が、逆に差異性を露出する光景がある。共同化されずに宙づりになっている言葉がとびかうなかで、われわれは互いに他を奇異に感じながら、いっそう差異性をきわ立たせようとする方向にある。私は事態がその方向に進むことを望む。”乱戦”が深化して、だれもが自分の立場が何であるのかわからなくなり、それによってあらゆる「立場」が解体されてしまうことを望む。-
1977同一性と差異性について「反文学論」/柄谷行人より抜粋
quotation and concerning the books.by Tetsuya Machida
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